亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

落ち着かれましたか?

悪気は無いけれど

長男が自殺してひと月。

会う人からかけられる言葉、

「もう落ち着かれましたか?」

気遣いしてくれるのは

良くわかるし、老衰など

天寿を全うした肉親の場合には

この言葉は優しいのでしょう。

でもまだ32歳の息子を自殺で亡くした場合、

「落ち着く」なんてことは一生ありません。

これは自死家族でなければ

分からない感情だと思います。

僕も自分が経験して、自死された子供を持つ

親の気持ちが初めてわかりました。

いや、まだこれからずっと先に

もっともっと苦しみながら

分かっていくのでしょう。

「落ち着かれましたか?」

この言葉には、

「なかなかですね...」

と返しています。

僕が逆の立場だったら...

相手の子供の死については

一切触れないでしょうね。

そっとしておくしかありませんから。