亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

弱い自分を肯定してくれる妻

息子が自殺してからの妻は、

本当に神懸かっています。

僕が息子に冷たい仕打ちをしたのが原因で

自殺に追いやったというのに

全く僕を責めないどころか、

いつも明るく、笑わせてくれます。

本当な大泣きしたい気持ちを抑え込んでいて

苦しいのじゃないかな?と心配もしますが、

息子が亡くなって、妻のこんな偉大さを知るなんて、

きっと息子が僕に教えたのです。

「お前は親とは認めんが、お母さんは凄いんだから

弟を幸せにするためにやれっ!」

と言っているのでしょう。

有り難いことと感謝しています。

お酒の力

ここ数日毎晩のようにお酒を飲んでいます。

グラス1杯〜2杯の水割りなので、

酒量は少な目とは思いますが、

月に1回程度しかお酒を飲まない僕が

こんなに連続で飲むのは、

やはり息子の事を考えてしまうからです。

そんなお酒の力を借りないと

やっていられない弱い僕を

妻は全く咎めません。

それどころか、

大いに肯定してくれます。

有り難いことだと感謝していますが、

僕も少しは妻のように人を包みこめる

人間になれればと思います。

息子とは一度も一緒に

お酒を飲んだことはありませんし、

この10年食事をしたこともありませんでした。

それほどまでに息子を

ないがしろにしていたという事なのです。

あ〜本当に何のために子供を授かったのか...

いつものようにただただ後悔ばかりです。