亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

苦笑いしていた息子

夢の中

10月12日の夜、

息子の夢を見ました。

息子が自殺してから

はっきりと息子の顔と認識出来る夢は

記憶にあまりありません。

しかし今回はハッキリ顔を見たのです。

夢の中で僕が帰宅した息子に

「お帰り」

と言ったとき

僕に視線を合わせず横を向き、

苦笑いしながら過ぎ去っていきました。

ただそれだけの夢です。

苦笑いの意味は、

「いまさらお帰りなんて笑うしかない」

「馬鹿なお前から挨拶されたくない」

そう感じてしまいました。

それでいいのです。

僕が息子にしたことを思えば...

それでも夢に出て来てくれて

有り難いと思います...

例え夢でも

会えるのは嬉しいものですから。