亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

自分の事より人の事

友達の話
昨日書いた納骨、四十九日法要後の
息子の親友二人のうち女性からの話。
彼女は結婚式数日前に6ヶ月で早産し
その子が保育器から出て、改めて
結婚式をしたそうです。
その時、亡くなった息子がカメラマン役を
やっていたのに、式の前から
泣きまくっていて、周囲の人が
元彼と間違ってしまうほどの感激、
喜びぶりだったそうです。
全く他人なのに、異性なのに、
そこまで人の気持ちになりきれる
素晴らしい息子の話を教えて貰い、
僕は息子の本当の姿を知らなかった事、
いや、知ろうとしなかった事に
またもや懺悔の気持ち、後悔、
自分への憤りにまみれてしまいました。
これだけ息子を思ってくれる親友を
悲しく寂しい気持ちにさせた僕は、
万死に値するものです。
息子と正反対で、自分の事だけ
優先した僕は、息子や周囲を不幸に
してしまいました。
遅いとは思いますが、
息子から教えられた、
自分の事より人の事を優先する
生き方を心掛けます。