誰が一番悲しむのか

大切に思っていたのは誰？、

僕は親として息子にどれだけの愛情があり

また息子をどれだけ大切に思っていたのだろう。

もちろんどちらも欠如していました。

そして、息子が自殺して一番悲しくつらいのは、

いったい誰なんだろうということです。

少なくとも僕ではありません。

妻を除けば、やはり最後まで一番身近にいた

遺体発見者の友人二人でしょう。

結局親である僕が、一番悲しくつらいのではなく

二番手以降にいること自体、

僕は親ではありませんでした。

今は、毎日友人が傷ついた心を何とか回復して欲しいと

願うばかりです。

難しいのでしょうけれども...

そして二人に対して懺悔の気持ちでいっぱいです。

懺悔してもどうにもなりませんが...

子供がいくつになろうとも

毎日、いや毎時間でも子供のことが

自然と愛おしく、心配で、会いたくて

仕方が無い。

これが、親と言うものでしょう。

親になれなかった僕、

いや、親にならなかった僕。

周囲を悲しませてしまった罪悪感と

一生つき合っていくのです。