亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

依存症の原因

テレビを見て

昨夜テレビを見ていたら、

ギャンブル依存症になった人の

原因について専門家が語っていました。

それは幼い頃、褒められた経験が無いと

嬉しい時、快感と感じる時に

脳からドーパミンが出なく、

他のもので快感を感じ、

ドーパミンが出る習慣になることだそうです。

それで、ギャンブルでしかドーパミン

出なくなったというのがギャンブル依存症の原因でした。

そして僕は息子に全くそのようにして

対応していたのが悔やまれました...

テストでの成績などは全く感知せず、

楽しい思い出もほとんど一緒に作ってやらず、

ほったらかしで、褒めてあげることも無かったのです。

多分、イライラして怒ることだけだったかも知れません。

それだと何か他に快感が得られるものを

求めるのは子供として当たり前です。

だから中学からタバコを吸い、競馬に夢中になり

パチンコなどギャンブルにも依存していたのでしょう。

そんな息子とは対照的にタバコが大嫌いで、

ギャンブルは一切やらない僕からすると

息子は全く「合わない」人物となっていたのです。

本当は全部僕が作り出した息子の姿だったのに...

結局僕は息子と話す事も少なくなり

会う事も無くなり、最後は自殺に追い込んでしまったのです。

今更分かっても遅いのはわかります。

ただ、僕のような親は、他にもいるかもしれません。

何年か経ち、今の僕よりも少しマシになった時、

今までの僕の失態を世間にさらして、

子供との向き合い方とか、子供への感情とか

そんな話しをしていくつもりです。

それが僕の生きる道であり

息子が生まれてくれた事への感謝と

死に追いやった供養なのですから。