亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

仏壇

優先するもの

息子の位牌はあるものの、
仏壇はまだありません。
理由は経済的な事です。
もちろん他のことに最優先すれば
買えない事はないでしょう。
息子への懺悔の気持ちがあるなら
それが当然かも知れません。
ただ、息子が望んだ「弟は守って」という
遺言を思えば、
今から僕たちが繁栄するために、
弟を守るために、
優先して使うお金があります。
だから息子には申し訳ないが、
仏壇は後回しにさせてもらいました。
長男の本当の供養は、
弟の繁栄を息子に見せる事、
だから僕は毎日長男に恥じない
生き方をするのみなのです。