亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

写真アルバム

父の愛情

僕がずっと恨み続けていた父は、

僕が生まれたときからの写真を

何冊もの大きなアルバムにしていました。

小学校高学年のころには

10冊にはなっていたでしょう。

僕は小学校時代に

そのアルバムを見るのが

とても楽しみで、

新たな写真が加わるのを

ワクワクしていたのそ思い出します。

父は僕が生まれたことを

心から喜んでくれていたんだと

今頃気付いています...

 

息子が自殺してから

僕が息子にして来たことと

父が僕にしてくれたことが

どれだけ違ったことだったのか...

父を恨む心から

幼い息子を苦しめてしまい、

あげくの果て、

僕が息子に憎しみまで持ってしまい

息子の人生の半分以上は、

ほとんど無関心になっていたのとは、

正反対だったのです...

日々、息子の位牌に向かい、思うのは、

僕のもとに生まれていなければ、

幸せな人生を全うできたのに、

不幸にも僕の子供だったから

自殺で命を終わらせなければ

ならなかったんだ...と。

だからそもそも僕が生まれてこなきゃ

良かったんだと...

毎日毎日、

この無限ループであえいでいます...