亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

喪中はがき

だから俺は...という思い

親を恨んで子供を死なせた僕が、

改めて親に賛同出来ない

気持ちになっています。

母親からおじさん(母の弟)には

喪中はがきは出さないで、

息子が自殺したことは

伏せておいて欲しいと言われました。

僕は小さな頃から

こんな状況ばかりに置かれてきたので、

その思いが沸々と涌き上がってきました。

「自分を悪く見せない事」

「かっこよく見せる事」

「優位に見せる事」

「頭が良く見せる事」

物心ついた時から

両親が僕に求めたのは、

自分を取り繕うことばかりでした。

「ありのまま」

こんな単語は僕の家では御法度でした。

自分を取り繕う人生ほど

苦しいものはありません...

自分とは全く違う人格を

演じながら生きるのですから

その事もあって、

僕は親を恨んだのに、

またここに来て

取り繕わなきゃいけないのか?

そう思いもしましたが、

今は母の言うことを聞きます。

母はもう高齢だし。

しかし、

もちろん僕の本心は、

「俺はそんな聖人君主じゃ無いんだぜ!

俺は馬鹿で愚かで子供を自殺に追い込んだ

最低な人間もどきなんだよ!」

そう、おじさんに言ってやりたいのです。

子供に取り繕わせることは、

育て方としては

大きな問題があると思います。

間違い無く、僕みたいに

嘘つきで、曲がった心になりますから...