亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

もう11月

人生のスピード

息子が自殺したのが、1月はじめ。

あれからもう一年近い月日が流れ、

寒い日だったあの日と同じ、

冬がやってきます。

人生のスピードが早く感じられるのは

毎日が平凡だからなのか、

それとも充実しているからなのか?

少なくとも、息子が自殺する前と

今を比べれば、

僕は「まともな人間」になっています。

息子が僕をそうさせてくれたのです。

それからすると

「もう11月」

そう思えるのはやはり

毎日が充実していたからでしょう。

これからも

「もう70歳」「もう80歳」

と言えるほど人生を送ります。

毎日充実させ、

家族を発展させることが、

息子から与えられた使命であり

僕の人生なのですから。