亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

神の言葉を話す子供

教育しないと・・・

西欧の昔話です。

「生まれた子供は、

時が来れば、

神の言葉を発するから

言葉を教えてはならない」

そう考えられて

育てられた子供がいました。

いつかは神の言葉を発するはず、

そう思い周囲は期待して、

考えどおり、

何も教えずに育てました。

しかし子供は

いつまで経っても

何も喋りません・・・

そして、

ついにその子供は

死んでしまいました・・・

このお話を、

僕は十代のころから

知っていました。

教育しなければ、

「人」にはなれないのだと。

しかし、僕は

このお話とさして変わらない事を

自分の息子にしたのです。

 

あまりにも勉強や教育、

学校の先生をはじめとした

教育者を憎むあまりに・・・

過去に受けた心の傷や

心の闇を抱えて親になるのは、

僕の例を見ても明らかに危険です。

難しい事ですが、

心の傷を癒やしてから

親になれれば、より素敵な

家庭が築けるでしょう・・・