亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

葬儀社にて

職業で区別は出来ないが・・・

僕は息子の葬儀代が

即金で支払えなかったので、

葬儀社の好意により

月1万円の長い分割にしてもらい、

毎月葬儀社に支払いに行っています。

そんな中、今日葬儀社に行くと

息子の葬儀を担当してくれた

男性社員の方と久しぶりに

お会いできたのです。

葬儀に際して、配慮ある言葉と

穏やかな喋りで、

悲しみの中の僕たちに

安らぎを与えてくれた方でした。

世の中には色んな職業がありますし

それぞれが、とても尊い仕事です。

その中でも、

葬儀に関わる仕事というのは、

恐らく並大抵の精神では、

やれないと思います。

毎日のように、

遺族の悲しみに寄り添うのは、

なかなか出来るものでは

ありませんから・・・

今日、久しぶりに担当者に会えた事、

何だか息子の引合せのような

気がしました・・・

「あの日の事を忘れるな!」

「お前のやってる仕事、

やろうとしている事なんて、

葬儀の仕事に比べたら

まだまだ甘いよ!」

そう叱咤されたのかも

知れません。

独りよがりでしょうが、

何事も前に進む糧に捉えるしか

僕の人生を前向きには出来ないのです。

息子に感謝・・・です。