亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子の一人旅

今思えば・・・

自殺した息子は小さな時から

一人で遠方まで出かけていました。

小学校1年生くらいの時、

自宅から20km位にある

妻の実家まで一人で

自転車で行った事があります。

僕たちは息子がいなくなり

心配していたところ

妻の母から連絡があり

それを知ったのでした・・・

その後も東京、大阪、

広島のスノボーなど、

小学生~中学1年くらいまで

何度か一人旅をしています。

今、考えれば、

本当は家族で行きたかったのに

一人でしかいけない寂しさを

僕に話さなかった、

いや、話せなかったから

一人で行動したのかも知れません・・

きっとそうでしょう・・・

子供が一人で何かをするのは

独立心があるからではなく

心に大きな穴が

空いているからなのです。

息子のSOSに何も気づかず、

その後も酷い付き合いをした僕。

謝りたくても息子はこの世にはいません。

後悔だけが残ります・・・