亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

人間界という言葉

この頃よく思う事

僕は傷つく事を人一倍

嫌がる人間です。

これは生まれつきの性格と

幼いころからの育てられ方で

醸造されたもので、

今更変える事は難しいものです。

結局は、そんな思いが

息子を疎んじ、

避けた原因なのですが・・・

近頃、「人間界」という言葉を

心の中でよく使うようになりました。

自分の住む世界を客観的に見て

感じる事で、

いい意味で「全ては他人事」と考え、

心を制御しているのかも知れません。

息子の死を乗り越えることは

出来ませんが、

息子の死から教えられた生き方を

駆使して息子の死と同居して

生きることは大切だと思います。