亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

鼻水

愛情はどこへ

自殺した息子が幼い頃、
よく鼻水を垂らしていました。
その鼻水を僕はいつも
すすって飲み込んでいました。
それくらいに可愛いと思ったいたのに
愛情は無くなり、
無関心になり、
挙げ句の果ては、
憎んでしまったり・・・
そして、
息子の苦しみに寄り添う事もなく
自殺に追い込みました。
しかし今思えば、
あの頃も本当の愛情が
あったのか、疑問におもいます。
ただ、おもちゃのように
思っていただけかも知れません。
子供への無償の愛、
やはり僕には備わって
いなかったのでしょう。