亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

スポーツを卑下する親

運動神経が悪い劣等感

僕は幼いころから

「スポーツする奴は馬鹿だ」

そう教えられ、

学問こそが人の価値を決めると

育てられて来た結果、

学問もスポーツも出来ない、

文武不両道になってしまいました。

そして、子供にとって

運動神経が悪いとか、

スポーツが出来なという事は、

致命的に劣等感を植え付ける

原因になるのです。

しかし、

そんな僕は息子に対して、

学問も運動も、

何もさせませんでした・・・

その根底にあったのは、

父への復讐だけ・・・

スポーツを否定された僕は、

スポーツを無視していました。

復讐という二文字、

どうしても消えないのです・・・

人は劣等感が強いほど

何かを傷つける可能性は

高くなるでしょう・・・

僕は息子を自殺に

追いやったように・・・