亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

出産準備の思い出

僕が息子を思った唯一の事

自殺した息子が生まれる前、

僕は頭が柔らかい

赤ちゃん用のドーナツ枕を買いました。

頭の形が潰れずに

育って欲しいからでした。

僕の思い通り、息子の頭の形は、

僕が願ったとおりかっこ良いものに

成長しました・・・・

しかし、僕の息子への思いは、

これだけでした・・・

息子の人としての成長を

楽しみにするでもなく

真からの愛情も感じられず

無関心だったからです。

僕が息子の為にしてやれた事、

枕を買ったこと・・・

それだけです・・・