亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

たまには違う花

明るい気持ち・・・ 昨晩仏壇の生花を いつもの菊系から ガーベラに変えました。 同じキク科なんですが、 妻が、選んでくれた花です・・・。 菊よりも 華やかに見えます・・・ 息子はどう思うのでしょう・・・ 何も思わないか・・・。 でも何となく明るい気…

ふさぎ込む

それもいい 何をやっていても ふっとした時間に 息子への仕打ちを思い出し、 ふさぎ込みます・・・。 毎日何度も・・・。 それもいいのです・・・。 それも僕の人生の時間なのでしょうから。

何もなければ二度と生まれ変わりたくないし死んだら『無』になりたい。僕以外の人の魂はあってもいいが、僕の魂なんて不要。ただ、「無」がいい。何もなければ、誰も苦しませなくていいのだから。この思いが理解できる人は、いないだろうが・・・

夏が終わる

虫の声コロナの夏が終わります。暑いと言いながら夜は虫の声が聞こえてきます。息子と秋の虫を採ることも楽しませることもしなかった僕。虫の声が、息子の悲しい声に聞こえてきます・・。

酷い死に方

望むわけではないが 息子を愛せず、 死に追いやった僕の最後は、 酷い死に方でいいと思います。 もちろんそれを望むわけではないけど 僕にふさわしい死に方でしょうから。

愛情という曲者

無理強いは出来ない愛情というのは、理屈無しのもの。子供を愛せと他人から言われて、はい、分かりましたと愛せるものではありません。だから愛情は曲者。僕は息子に対して、心から湧き出る愛情がどうしても出ませんでした。後悔はしても、やり直して、上手…

夢に出てきたような・・・

息子の顔 昨晩は息子の夢を 見たような気がしています。 何となく記憶があるから 多分そうでしょう。 息子の顔は、 笑っていたか怒っていたか、 それはわかりません。 でも夢を見られて良かった・・・

新鮮な花

ホッとする 昨晩、仏壇の花を買いました。 枯れかかっていたので、 気になっていたのですが、 新鮮な生花を飾れ、 ようやくホッとしました。

テレビドラマ

共感するが・・・ テレビドラマで 主人公または犯人の心が、 幼少期の体験で 壊れていたという設定を よく見かけます・・・ 僕に思い当たることが あるからかも知れませんが・・・。 世の中の犯罪の多くは、 幼少期に壊れた心が原因なのは、 間違いないでし…

また花が・・・

暑いから 仏壇の生花が枯れてきました。 なかなか日持ちしないのは、 暑いからでしょう・・・。 綺麗な生花を維持することが、 なかなか出来ていません・・。 遊ぶ時間があるならば、 花を買いに行けよと 息子に言われそうです・・・。

死んでからでは遅いが

息子を意識する時間 息子が生きていた時、 僕は息子のことを考える日は、 ほぼありませんでした。 そして、 自殺して、 毎日考えるようになったのです。 普通に生きている人には、 理解出来ないことでしょうが、 僕にはこれしかなかったのです・・・。

心の支え

知らずしらずのうちに 仕事やプライベートで何か 大変なことが起きても すぐに思い返し、 「こんなの全くお遊びじゃないか、 ○○(息子の名)の苦しみの 1億分の1でもない事だ」 条件反射的に、 そう自分に言っています。 知らずしらずのうちに、 息子が心…

自己否定は他人否定

人として生きるなら 自己肯定感の無さが、 生きていく上で、 どれだけ問題かを 何度も書いてきました。 なので、 僕自身、今は、 自己否定をしないよう いつも思ってはいますが、 ついつい、してしまいます。 自己否定=他人否定。 そして、他人の価値観を …

鼻で笑われる

あくせく今日は、朝からあくせくしてしまいました。息子はきっとそんな僕を見て、鼻で笑っているでしょう。この世であくせくするなんて、馬鹿みたいにだと・・・

虐待を止めるのが無理ならば

大きな事は考えず 世の中に虐待は無くなりません。 恐らく、 人類というものが存在する限り、 無くなることはないでしょう。 「虐待される子供を救え!」 「親を教育しろ!」 などなど、本質を知らない人は、 言葉を荒げますが、 そんな事は無理です。 もっ…

息子の弁当

妻の思いやり 夫婦で日帰り旅に出かける前、 息子の仏壇を見ると、 弁当が置かれていました。 僕たちの弁当とともに、 息子のものも作ってくれた妻・・・。 その思いやりに、 ただ感謝しかありません・・・。

親友たちの愛情

供えられたお菓子 昨日、墓参りに行った時、 息子が好きだったお菓子や タバコが置かれていました。 もちろん、友人が来てくれたのです。 3年近く前のことなのに、 いまだにお参りしてくれるとは。 僕よりも遥かに息子が大切だった 親友たちの悲しみを また…

命の前には

焼香無しお盆なので、息子のいる納骨堂に参りました。そこで、少し驚いたのが、焼香は中止になっていた事。ウィルスの前には、今までの常識は、何も通用しないのです。いのちより大切なものは、ないから・・・

華やか・・・

お盆だから 今日の息子の仏壇の前は、 華やかです・・・ 新しい花、お菓子、など いつもの倍はあるでしょうか。 お盆だから特別かな・・・

今年もメロン

妻の優しさに感謝 お盆だからと、 今年も妻が息子にメロンを買って 供えてくれました。 妻には感謝しかありません。 息子がメロンが好きだったこと、 僕は知らなかった・・・ 去年も書きましたが、 僕は全く息子のことに 無関心だったのです・・・。 ただた…

優先順位

お盆の墓参り 次男の仕事はかなり多忙です。 なので、 お盆、息子の墓参りは夫婦だけで 行く予定にしています。 次男の気持ちもあるでしょうが、 今の現実を乗り切るのも必要です。 だから今、 次男には無理はさせたくは ありませんから・・・。

親の面倒

正直わからない 僕の母は高齢で一人暮らし。 息子を自殺に追い込んだ僕は、 母(息子の祖母)に対して 間違いなく親不孝者です・・・。 順番がどうなるかは わかりませんが、 恐らく母が僕より先に死ぬでしょう。 今までの経緯で考えると 衰えた母の面倒を …

少し遅い次男の誕生祝

気持ち 次男の事を思いながら自殺した長男。 今も見守っているでしょう・・・ そんな次男の誕生日祝いをします。 少し遅くなったのですが・・・。 ただ一緒に焼き肉食べるだけですが、 それでも長男が自殺するまで、 焼き肉さえも一緒に 食べにいかなかった…

長所を見なかった

やはり壊れた心 自殺した息子の良いところは、 今思えばいくつも浮かびます。 でも、生きている時、 息子の嫌なところしか 目に入りませんでした。 何が僕をそんな冷たい人間に させていたのか・・・。 その訳は今まで何度も書いたように 「壊れた心」です。…

無駄な死はない・・・

よく耳にする言葉 「無駄死になんてない。 必ず何かの意味があるのだ・・・」 そんな言葉を何度も聞いてきました。 でも 息子の死は、 何か意味があったのか、 正直、未だにわかりません。 ただ、僕が死ぬ間際に 理解出来るかも知れません・・・。

何故運がいい?

小さな事だけど 仕事でも、旅先でも、 日常生活の中でも、 いつでも僕は運がいい・・ 息子の仏壇で、 感謝してみるが、 それも筋違いのような・・・ でも現実は運がいい・・・ 息子を死に追いやった僕が、 何故運がいいのか・・・。

3ヶ月

思いは行動なのか? ここ3ヶ月ほど 息子の納骨堂には行っていません。 これが長すぎる期間なのか、 どうなのか。 やはり、長いかな・・・。 思いは行動に出るはずですから・・・。

お盆前に・・・

無償の愛 昨日、母から「花代にして」と言われ 現金を貰いました。 もちろん無償の愛でしょう・・・ 僕は息子に無償の愛は ありませんでした・・・。 無償の愛という言葉、 僕は実践出来ないまま この世を去るのかも知れません。

褒めるとなつく

当たり前の話 僕の勤務先に来た男の子が お母さんの手伝いをしていたのを 褒めると、僕にとても懐くようになり、 今では会うたびに駆け寄ってきます。 褒める、 要するにその子の良いところを 素直に認めることが、 心の交流の原点なのです。 全部僕が息子に…

ひまわり

悲しくなる通勤途中にひまわりが満開の場所があります。青空をバックにした黄色いひまわりの花。何故か息子を思い出し悲しくなります。