亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

息子が生まれた意味

生まれた使命とは

人はそれぞれ使命を持って生まれるということが

自己啓発本などによく書かれています。

 

それでは、息子の使命って何だったのか?

まさか、僕に親として人としての

再教育をするために

生まれただけなんてことはないはずです...

ただ、僕がこれからの人生をどう生きるのか、

人との関わりをどうしていくのかで、

息子が持って生まれた使命を

果たす事も出来るし、

果たせないことになるかも知れません。

ただ、例え果たしたとしても、

言い換えれば息子が使命を果たすよりも

生きていて何も使命を果たさない方が

比べ物にならないほど尊いことなのです。

人は使命を持って生まれてくる...

こんな言葉に翻弄されず、

ただ、生きることさえ出来れば

それでいいのです。

人は産まれ、何も残さず寿命を全うする。

これだけでも素晴らしい奇跡なのですから...