亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

お墓参り

息子が作ってくれた家族

昨日も書いたように

お彼岸の中日は息子のお墓参りでした。

正確に言えば父と同じ

納骨堂に入っているので、

父と、息子なのでしょうが、

僕はお墓の前で手を合わせる時には、

息子のことしか思い浮かべず、

父に悪い事をした気分が少し残りました。

妻と、次男と三人で参ったのですが、

三人とも息子(長男)の思い出を

語ることもなく

ただ、三人だけの話題に終始したのです。

僕は息子の思い出を話すだけで、

涙が止まらなくなるので、

僕からは切り出しませんでしたし、

他の二人も心には思っても、

何も言いませんでした。

でも、こうやって親子三人で会ったり

食事したり、語り合ったり

ずっとしてきていなかった事ばかりです。

長男が弟のためにこんな環境を

作ってくれたと思うのは

僕の勝手過ぎで、

長男から怒られそうですが、

今の現状は、長男が願っていた

「家族らしい家族」を

作っていけそうな気がしています。

でも長男は永遠にいないのですが。

息子の死があって、はじめて分かるなんて、

本当にバカな親で、後悔しかありません。

でも妻のため、次男のためにも

僕は前を向くしかないのです...。