亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

生きる術(すべ)

戦闘能力をつける為に

学校で勉強するのは、

生きて行く術を身につけること。

何も偉い人になるためとか、

そんな高次元のことではなく、

生きる為には自分の武器を増やし、

また人生の選択肢を増やすことです。

そのことを僕は息子にしてやらなかった...

だから最終的に社会に飲み込まれ、

自分で命を絶つという結末になったのです。

人は、学歴じゃなく人柄だとか、

綺麗事を言いますが、

まずは「人として生きていく為の

その人に応じた学歴」

これは必要です。

学歴も無いのに、職人など専門職以外の

「人に使われる道」に進むと、

奴隷のように使われ、

息子のように自殺するか、

自暴自棄になって他人を傷つけたり、

生きるための手段として窃盗したり

そんなことになる可能性は

かなり大きいと思います。

僕は親から100点取ることを

義務づけられて、それが出来ず、

怒られ、叩かれ、それを恨み続け、

親からされたその反対を

息子に強いてしまったばかりに

今度は、息子が僕を恨んで

自殺してしまう結果となりました。

「生きる術」

残された次男にはこれからでも

伝えていきたいと思っています。