思い出が溢れる瞬間
幼いころを思い出す
自殺した息子が小さな頃、
おぼっちゃまくんという
漫画が流行っていました。
ちょうどそのころ言葉を
たくさん覚え始めた息子に
八百屋の店員さんから、
「おぼっちゃん」と
声をかけられ、
「ぼく、おぼっちゃまじゃないもん!」
と何度も繰り返したのを思い出します。
「おぼっちゃん」と
「おぼっちゃまくん」と
勘違いして、
あんな主人公と僕は違うんだという
主張をしたかったのでしょう。
そんな些細なことを覚えているのに
息子に愛情が無くなってしまうなんて...
本当にあのころの気持ちのまま
いられたらどんなに幸せだったのか...
息子にとっての話しですが...
いや、ぼくにとってもなのか...