亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

心の穴

肉親よりも友人

息子が自殺して、半年近くになり

思う事があります。

それは遺体発見者でもある

息子の男女二人の親友のこと。

納骨の日、女性の親友が言っていた言葉、

「私の心の三分の一くらい穴が開いています」

それほどまでに、

親しく息子を信頼してくれていた彼女が、

半年経った今、どうしているのか...

いつも息子が、慕っていた

男性の親友の心の傷は癒えているのか...

僕はこの十数年で息子と会った時間、

話した時間はほんの

1時間もなかったでしょうが、

何年もの間、頻繁に会い、

話していた二人の心は、

きっと僕の喪失感どころで

はないでしょう。

二人にとっては、最も身近な人が自殺した...

僕にとっては、疎遠な息子が自殺した...

事実の中味の濃さが全く違うのです。

あ〜なんてことを

してしまったんだろう僕は...

息子の死から時が経つほど、

二人の親友に対して懺悔と後悔の気持ちが

膨らんでいきます...