亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

お盆の前に・・・

母の気遣いと生きる意味

母から電話がありました。

渡したいものがあるから

明日家に来て欲しいとのことでした。

渡したいものは

間違いなく「お盆のお供え」です。

僕への愛情そのものですね・・・

僕は、母の僕に対する愛情を

沢山貰ったにも関わらず、

全く受け入れられずに

60年近く生きて来ましたが、

息子を自殺で失って

初めて母の愛情に対し、

理解は出来たつもりです・・・

そういまだに「つもり」なのです。

親子なら普通に感じる

「愛」であっても

僕には

「愛を感じないといけないんだ」

という義務感が先に来るのです。

幼い頃からの

親子関係での心の傷と

僕自身の生まれつきの性格を

なんとか直せれば・・・

いや、直して息子に

報告しなければ

僕は今、生きる意味が無いのです・・・