亡き息子に捧げる

長男が自殺した父親が綴るあれこれです。息子を死に追いやってしまった自責の念は一生残ります。息子が僕に残した「お前の生き方は間違っている」というメッセージを心に刻み、日々もがいている自分の姿をそのまま書き綴りました。

カエルの子は

カエルじゃない・・・

僕が小学生か中学生のころ

僕と父がふたりでいる時、

何かのきっかけで、

「親子で似ていますね」

と人から言われた父が、

「カエルの子はカエルですから!」

とニコッとして言った時、

僕は心の中で猛反発した事を

昨日の事のように覚えています・・・

それほどまでに

父への憎しみが大きかったのです。

しかし、

カエルの子と言われた僕は、

もっと冷淡で非人間的な

「父カエル」になってしまいました。

子カエルを自殺に追い込んだからです。

本当に幸せなのは、

「カエルの子はカエル」

そう言って笑いあえる親子関係です。

僕はなれなかったけど、

長男にもしてやらなかったけど、

もし次男が家族を持ったなら、

そうなって欲しい・・・